イッセイミヤケが、今月下旬に開催される2025年秋冬シーズンのパリ・メンズファッションウィークに、21年に創設したブランド「アイムメン」で参加する。22年に他界した三宅一生さんが最後に立ち上げたメンズラインだ。デザインチームのトップ3人はパリに発つ直前に朝日新聞の単独取材に応じ、「イッセイミヤケの伝統を引き継ぎながら、これまでになかった新しい男性服を世界に見せたい」と意気込みを語った。
パリ・メンズには、これまで社内の別ブランド「オム・プリッセ・イッセイミヤケ」がファッションウィークに参加し、プリーツ素材を用いたショーで広く浸透してきた。
一方、今回交代で参加する「アイムメン」は、日本の伝統染色や「一枚の布」の構造にこだわるといった、三宅一生が掲げた原点を重視する。
デザインチームは河原遷(せん)、板倉裕樹、小林信隆の3人が統率する。主に河原と板倉が服の造形を、小林がテキスタイルデザインを担うが、「細かい部分の役割は、あえてあいまいにしており、自由に意見を言い合っている」(河原)という。
河原と板倉は、折り紙のように畳める女性服のライン「132 5.イッセイミヤケ」を10年に立ち上げた際のメンバーで、のちに小林も合流した。
三宅は言った 「凝り固まったメンズ服の考えから脱却を」
なぜ女性服の担当も経験した…